株式会社 スクラムソフトウェア

DXコラム

DXの進まない日本と進みやすい海外の国々

日本は海外とくらべDX推進に後れをとっています。
スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、「世界デジタル競争ランキング2022」で日本は63か国中29位でした。
1位デンマーク2位米国3位スウェーデン4位シンガポール5位スイス。アジア諸国でみると、4位シンガポール、8位韓国、9位香港、11位台湾、17位中国という結果でした。
そういった中での29位は、決して上位ではありません。
では、なぜ日本は世界と比べて遅れをとっているのでしょうか。
いくつかの要因が考えられます。

①保守的な組織文化
②リスク回避の傾向
③ビジネスモデルの固定化
④技術的な遅れ
➄人材不足

このうち、①②③は以前にコラムで書かせてもらった「失敗を恐れない」の内容とほぼ同様で、日本の企業は伝統や組織文化に固執する傾向があり、変化を拒む傾向にあるため、なかなかデジタル化やDXなどへの取り組みが進みません。

④は、日本は一部の分野では世界的に活躍していても、他国に比べるとビッグデータ解析やクラウドコンピューティングなどの分野には遅れをとっているためです。

➄はデジタルスキルを持つ人材という意味の人材不足です。文化の違いもありますが、海外は多様な専門性を持つ様々な人材が集まる国際的な環境にありますが、日本は海外と比べると閉鎖的であると言えざるを得ません。

これらの要因が重なり、DX推進に後れを取っている日本ですが、近年では政府や企業が積極的な取り組みを行い、デジタル庁設立や学び直し(リスキング)の機会に政府が5年で1兆円の支援をすると公表しています。(2022年10月の所信表明演説で、岸田首相が発表)
たしかに、今は世界と比べ進みの遅れている日本ですが、これからの取り組みによっては世界と肩を並べる事も不可能ではないです。
DX推進を諦めない限りは・・・。