DXコラム
DXとスマートファクトリー
スマートファクトリーは、ドイツ政府が提唱した「インダストリー4.0」の取り組みの1つです。ドイツ政府が製造業のデジタル化に向けた取り組みです。日本では、平成30年度総務省発表の白書「インダストリー4.0」についてふれています。
※この白書では、スマートファクトリーをスマート工場と表現していますが、同じ意味です。
スマートファクトリーは、IoTやデジタルの技術を使って、工場を可視化・自動化し、品質や生産性を向上する事です。
スマートファクトリーとDXは近い関係にあります。
DXは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」(※令和元年7月経済産業省「DX推進指標」とそのガイダンスより)
共通の目的としは、DXもスマートファクトリーもどちらも企業の競争力と効率化を追究することです。そして、共にデジタル技術を活用します。
違いは、DXは製造業だけでなく、幅広い業界が適用範囲であるのに対し、スマートファクトリーは製造業に特化したものです。
スマートファクトリーはDXの取り組みの一環とも言えます。
スマートファクトリーは、製造業における生産プロセスを革新的な技術を用いて効率化し、自動化・データ化を進める工場の新たな形態です。これには、センサーやIoT(Internet of Things)デバイスを活用したデータ収集や、ロボット技術を用いた自動化などが含まれます。
一方、DXはデジタル技術を活用して企業のビジネスモデルやプロセスを変革し、競争力を強化する取り組みを指します。これには、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などが活用されます。
これらの技術を活用するためには、組織全体の文化やプロセスの変革が必要です。
リーダーシップと従業員の積極的な参加が、成功の鍵となるでしょう。
スマートファクトリーとDXは製造業の未来を拓くデジタル革命の礎です。
これらの技術を活用することによって、より効率的で持続可能な製造業を築くこととなることでしょう。